PDFでの配慮
動画や音声コンテンツに関しては、本学が定めたウェブアクセシビリティ方針により、ウェブアクセシビリティ対応の対象外としていますが、より良いコンテンツ提供のため、動画や音声コンテンツを作成する場合は、本章の内容も参考にしてください。
PDFでウェブアクセシビリティ配慮が必要な理由
PDFは専用アプリケーションが不要でWebブラウザで表示ができ、またWordやPowerPointなど原稿作成に欠かせない多様なアプリケーションから簡単に作成できるなど、大変便利なフォーマットです。 しかし、PDFに記載されている情報をアクセシブルにするのは動画へのアクセシビリティ対応などと同様に難易度が高い傾向にありますので、注意が必要です。
- PDFに記載されている情報がアクセシブルでない場合は、スクリーンリーダーなどの支援技術では、PDFで提供されている内容が理解できない場合があります。
- 本学のWebサイトでは、スクリーンリーダーなどの支援技術を利用している方のためにも、可能な限りアクセシブルなPDFを作成するように心がけてください。
- PDFで情報を提供しなくてもよい場合は、HTMLによるアクセシブルな情報提供を検討してください。
アクセシブルなPDFを作成するポイント
アクセシブルなPDFを作成するポイントは、基本的にHTMLと同じです。特に以下の点に注意して作成してください。
- 文書構造(見出しや箇条書きなど)を意識して構成する
- 読ませたい文字部分は、カラーコントラスト比率に注意する
- グラフなどを使用する場合は、色のみで情報を表現しない
- 画像には必要な代替テキストを設定する(※1)
- 画像・イラスト・図版にはキャプションをつけることで、何を示しているかを記載する
- 文字情報はアウトライン化(画像化)せずに、テキストデータのまま提供する
- PDFはデータ容量をできる限り軽量化して提供する(※2)
※1:PDFでの代替テキストの設定方法は、それぞれのアプリケーションによって異なりますのでPDFを作成したアプリケーションのヘルプなどを参照してください
※2:PDFの原稿を作成したアプリケーションから単純にPDF化するだけでなく、データ容量を軽くする処理を別途で行なってください。